家に眠る釣り具で楽しむ「0円フィッシング」と「絶品堤防丼」
多くの釣り愛好家が経験するように、「いつか使うかも」という思いから購入した釣り具や餌が自宅に溜まっていくことがあります。筆者もまた、冷凍庫の奥で忘れ去られた餌や、未使用のまま保管されている仕掛けが大量にあることに気づきました。そこで今回は、これらを活用して豪華な夕食を作るという挑戦を試みました。
この「0円釣行」は、初日には知人から大量にもらったものの食べきれずに冷凍保存されていたホタルイカの沖漬けを餌として使用。倉庫で見つけた中通しオモリや伊勢尼針などを組み合わせてシンプルな仕掛けを自作しました。しかし、解凍されたホタルイカからは強烈な臭気が放たれ、釣り場ではフグの猛攻に遭い、期待していた大物は釣れず初日は不発に終わりました。この失敗から得た教訓を胸に、2日目には冷凍庫に残っていたアサリとムール貝を餌に、カワハギ用胴付き仕掛けで堅実に釣果を狙う戦略に切り替えました。その結果、テトラの隙間から25cmほどのカサゴを釣り上げ、さらに堤防の壁際ではササノハベラ、岩礁帯では23cmほどのサンバソウをゲットし、多様な魚種に恵まれました。これらの釣果は、費用をかけずに釣りの楽しさと満足感をもたらしてくれました。
釣れた魚たちは、それぞれの特徴に合わせて丁寧に調理されました。カサゴからは黄金色の出汁が抽出され味噌汁に、水っぽい身質のベラは昆布締めにして旨味を凝縮させました。サンバソウは刺身にしましたが、身が硬く熟成が必要だったと反省点も発見。完成した「堤防丼」は見た目はシンプルながら、カサゴの湯引きポン酢、昆布締めしたベラの刺身、そして絶品のカサゴ味噌汁とともに、これまでの苦労を報いる最高の夕食となりました。今回の経験は、新しい釣り具を買い揃える前に、まずは手持ちのものを工夫して活用することの喜びと、それがもたらす経済的なメリット、そして何よりも釣りの奥深さを再認識させてくれました。これからも、家にあるストックを活用して、様々な釣りに挑戦していくことでしょう。