飛距離80mを謳うエギ「エギスタBTB」の実力検証
2025年のフィッシングショーで注目を集めたのは、驚異的な飛距離を誇るエギ「エギスタBTB」でした。「エギで80m飛ぶ」という謳い文句は、多くの釣り人の好奇心を刺激し、その真偽が問われました。そこで、筆者はこのエギを実際に購入し、2025年春のサーフエギングで徹底的に使用。単なる遠投性能だけでなく、製品の持つ様々な特性、さらには実測による飛距離の検証も行いました。
エギスタBTBの最大の特徴は、その独特の構造にあります。まず目を引くのは、その肉厚なボディです。これは一般的なエギとは異なり、シンキングペンシルのような直線的な形状をしており、安定したフォールを実現します。また、シャフト型の重心移動システムを搭載しており、キャスト時には「カチッ」という音が特徴的です。顎下のシンカーは小型で、重心移動システムが内部にウエイトを内蔵しているため、バランス調整の役割を担っていると推測されます。さらに、3.5号サイズで24gという重めの設計は、4号クラスのエギと同等のウエイトがあり、使用する際にはロッドの適合ウエイトに注意が必要です。これらの特徴が組み合わさることで、エギスタBTBは従来の製品とは一線を画す性能を発揮します。
実釣テストでは、エギスタBTBが持つ遠投能力を最大限に活用し、これまで届かなかった沖のポイントを攻略することができました。特にフォール中の明確なアタリや、潮の流れを敏感に感じ取れる操作性は、ターゲットを絞り込む上で非常に有効でした。夜間のサーフエギングでも、遠投した先のボトムでヒットを得られるなど、その高いポテンシャルを実感。しかし、着水直後にワンジャークを入れて内部の重心を前方に移動させる必要があり、これを怠るとフォール姿勢が不安定になるため注意が必要です。飛距離計測では、向かい風の中でのテストにもかかわらず平均62.4mという数値を記録。これは一般的なエギの飛距離を大きく上回るものであり、追い風などの好条件下では80mに迫る可能性も示唆されました。
エギスタBTBは、単に遠くへ飛ばせるだけでなく、安定したフォールや適度なダート、そして優れた潮受け性能を兼ね備えています。これにより、これまで攻めきれなかった広範囲のポイントを効率的に探ることが可能となり、アオリイカとの出会いの機会を格段に増やしてくれるでしょう。アングラーが沖の未知の領域を探索し、新たな釣果を追求する上で、エギスタBTBは間違いなく強力な味方となるはずです。その革新的な技術と実用性は、これからのエギングシーンに新たな可能性をもたらします。