酷暑の信州グラベルライド:松代から地蔵峠を越え、森の道を行く
日本の夏は全国的に猛暑が続いており、長野県北部も例外ではありません。このような厳しい暑さの中、筆者は日常のトレーニングを欠かさず、身体能力の維持に努めています。最近では、体力の低下を実感することが多くなり、特に自転車での山越えや森の中を駆け抜けるグラベルライドに情熱を傾けています。
今回使用したのは、比較的新しい自転車のカテゴリーである「グラベルバイク」です。これはロードバイクのフレームにマウンテンバイクのような太く頑丈なタイヤを装着したもので、舗装路と未舗装路の両方で快適な走行を可能にします。その自由度の高さから、様々な地形でのサイクリングが楽しめるのが特徴です。舗装路での効率的な走行も魅力的ですが、車の多い国道を避けて未舗装のグラベルロードを走ることは、筆者にとって大きな喜びです。
今回のサイクリングの出発点と目的地は、長野市南部の歴史ある城下町、松代に設定されました。松代城址を横目に、風情ある街並みを抜け、県道35号線へと進路を取り、目指すは「新地蔵峠」です。効率よく標高を稼ぐために舗装路を選びましたが、早朝出発が叶わなかったため、気温はすでに35℃に達していました。真夏の強烈な日差しは体力を容赦なく奪い、筆者を苦しめました。幸いにも、この日は風が乾燥しており、それが唯一の救いでした。
山腹を進むにつれて、日陰が増え始めましたが、同時に勾配も厳しくなっていきました。緩やかな2〜3%だった坂道は、徐々に6%、7%、8%と急になり、特にヘアピンカーブの内側はかなりの負荷がかかりました。必死にペダルを漕ぎ続けるものの、汗が目に入り、ハンドルは滑りやすくなるなど、困難が続きました。追い越していく車の風が一時的な安堵をもたらすものの、熱中症への懸念から、ついに自転車を降りて日陰で休憩することにしました。この休憩は非常に心地よく、疲れを癒す時間となりました。休んでは漕ぎ、また休むという繰り返しは、まるで昭和の部活動を彷彿とさせます。「あの頃よりは楽かもしれない」と、筆者は過去を振り返りました。水分補給は欠かせませんが、持参した分しかなく、その量は刻一刻と減っていきます。しかし、標高が上がるにつれて気温が下がり始めると、体は徐々に楽になり、終盤には再びペダルを漕ぐ足に力が戻ってきました。
この旅は、グラベルバイクが提供する多様な走行体験と、日本の夏の厳しい自然環境が織りなす、忘れがたい挑戦となりました。信州の壮大な自然の中で、心身を鍛え、新たな発見と喜びを得ることができました。