安楽宙斗選手、ワールドクライミング・ボルダリング第4戦で4連覇達成
2026年6月3日から6日にかけて、チェコ・プラハにてワールドクライミング・ボルダリング競技の第4戦が開催されました。この大会では、日本の安楽宙斗選手が男子部門で圧倒的な強さを見せつけ、見事に4連覇を達成しました。また、女子部門ではアメリカの新星アニー・サンダース選手が頂点に立ち、日本勢も中村真緒選手、松藤藍夢選手、関川愛音選手が決勝へと駒を進めるなど、各国のトップクライマーたちがハイレベルなパフォーマンスを繰り広げました。
大会初日の6月3日には男女の予選が行われ、続く5日には男子準決勝および決勝が開催されました。準決勝では、多くの選手が難解な課題に苦戦する中、安楽宙斗選手だけが3つの課題を完登し、トップ通過を果たしました。決勝戦もまた、完登者が少ない非常に厳しいコース設定となり、参加者たちは技術と精神力の限りを尽くしました。特に印象的だったのは、フランスのメジディ・シャルク選手が最初の課題で素晴らしい「一撃」を見せたこと、そして高難易度の第3課題では韓国のイ・ドヒョン選手と安楽選手が共に一撃でクリアし、メダル争いが熾烈になった場面でした。
勝負の分かれ目となったスラブ壁の第4課題は、誰も完登できないという状況で安楽選手が最終挑戦者として登場しました。彼は最初の動きで「ゾーン」を確実に掴み、その時点でイ・ドヒョン選手のポイントを上回り、優勝を確定させました。残念ながらこの課題の完登は叶いませんでしたが、大会を通して安楽選手は終始、完璧にコントロールされたクライミングを披露し、その実力を世界に示しました。彼の冷静かつ力強いパフォーマンスは、観衆を魅了し続けました。
翌6日の女子準決勝は、3つの課題を完登しても決勝に進めないほどの混戦となりました。その中で、日本の若手クライマーである中村真緒選手、松藤藍夢選手、関川愛音選手が激戦を制し、決勝進出の切符を手にしました。決勝では、関川愛音選手が精度の高いムーブで終始試合をリードしましたが、惜しくも4位という結果に終わりました。優勝したのはアメリカのアニー・サンダース選手で、彼女も安楽選手と同じく、ボルダリングとリードの二つの種目で活躍する18歳の才能です。2位にはイギリスのエリン・マクニース選手が入賞し、女子競技もまた未来のクライミング界を担う若き才能の躍動が光る大会となりました。
今回のワールドクライミング・ボルダリング第4戦は、安楽宙斗選手の驚異的な連勝記録更新だけでなく、新世代の選手たちが次々と台頭し、国際舞台でその才能を開花させる場となりました。今後のワールドクライミングツアーにおいても、引き続き目が離せない展開が期待されます。