マルイカ釣りの魅力:深場での大型狙いと専門竿の活用
神奈川県葉山あぶずり港の「たいぞう丸」では、水深60~70メートルの深場で良型のマルイカ(ケンサキイカの幼体)釣りが好調を維持しており、良い日には一人あたり40~60杯の釣果を記録しています。このテクニカルな釣りとマルイカの美味しい食味は、多くの釣り人を惹きつけてやみません。4月下旬には、その魅力を体験するため、私も乗船しました。
「たいぞう丸」へのアクセスは、横浜横須賀道路逗子インターチェンジから逗葉新道を経由し、国道134号線「渚橋」交差点を左折すると便利です。船宿事務所では、スマートフォンを用いたQRコードでの乗船名簿入力と料金支払いが導入されており、スムーズな受付が可能です。釣り座は船宿事務所入口に掲示された座席表に記入して確保し、氷は港の漁協売店で300円で購入できます。乗船する「第二十三たいぞう丸」は、7時前に出船し、約30分で釣り場「亀城根」に到着しました。
マルイカ釣りにおいて、専門竿の選び方は釣果を左右する重要な要素です。穂先が極端に細く繊細な「ゼロテン」釣法に最適化された竿が一般的に使用されますが、エキスパートたちは状況に応じて複数の硬さの竿を使い分けています。今回のような深場で大型を狙う場合は、最も硬い胴の竿が適しているとされます。これは、小さなアタリでも確実にイカを掛けるため、迅速なアワセが必要だからです。逆に、夏場の浅場で小型を数多く釣る場合は、アタリを弾かずにバレを防ぐため、やや柔らかめの胴調子の竿が推奨されます。釣り場に到着すると、山本真一船長の指示で一斉に仕掛けを投入。イカの群れは移動が速いため、仕掛けを素早く着底させる工夫が求められます。この日は朝からアタリが多く、船中では良型のマルイカやムギイカ(スルメイカの幼体)が次々と釣り上がり、好調なスタートを切りました。
マルイカ釣りは、ただ釣るだけでなく、繊細なアタリを感じ取り、状況に応じて最適な道具と技術を使いこなす奥深さがあります。このテクニカルな側面に加え、釣りたての新鮮なマルイカの美味しさは格別であり、釣り人にとって忘れられない体験となるでしょう。自然との対話を通じて得られる喜びと、食の恵みに感謝する心は、私たちの生活に豊かな彩りを与えてくれます。