初心者アングラー、バス釣りで初の40cm超えを達成!
海釣りをメインとする稲垣さんが、初めてのバス釣りで40cmを超える大物を釣り上げる快挙を達成しました。経験豊富な師匠の指導のもと、入鹿池でのエレキボート釣行は、数々の試行錯誤と葛藤の末、感動的な瞬間へと繋がりました。初心者ならではの苦労を乗り越え、一本のバスを追い求める過程で、釣りの奥深さと楽しさを再発見した様子が描かれています。
今回の釣行の舞台は、春の美しい新緑に包まれた入鹿池でした。普段は海で竿を振る稲垣さんにとって、バス釣りはまだ「手探り」の段階。そんな彼を導いたのは、バス釣りの基本から丁寧に教えてくれる師匠でした。早朝、スピナーベイトで広範囲を探るも、魚からの反応は皆無。師匠も惜しくもフックアウトするなど、この日は魚の活性が低いことを予感させるスタートでした。
状況を打開するため、稲垣さんはベイトタックルからスピニングタックルに切り替え、ネコリグを投入します。師匠の教え通り、底の感触を確かめながらストップ&ゴーで誘っていると、突如ラインが勢いよく走ります。しかし、焦って合わせたため、水面でのジャンプで無念のフックアウト。その後も、巻物とネコリグを交互に使い分けますが、再びネコリグにアタリがあっても、フッキングが甘くバラしてしまう連続でした。
落胆する稲垣さんに、師匠は重要なアドバイスを与えます。「すぐに合わせるとフックの掛かりが浅くなる。ワームを咥えさせ、ラインが動くまで待ってから合わせて」。この言葉は、海釣りでの反射的な合わせの癖が身についていた稲垣さんにとって、目から鱗のアドバイスでした。バスがワームを咥え、動き出す「間」を見極めることの重要性を理解した彼は、その後の釣りに大きな変化をもたらしました。
しばらくして、再びネコリグに「コンッ」という明確なアタリが伝わってきます。合わせたい衝動を必死に抑え、ラインの動きを凝視。そして、ラインが横に動き出したその瞬間、力強くフッキングを決めました。ずっしりとした重みが手元に伝わり、稲垣さんは思わず息を呑みます。細いラインと繊細なタックルで、この強烈な引きを受け止められるか不安がよぎりますが、しなやかに曲がるロッドがバスの力を吸収し、まるで「任せろ」と語りかけているかのようです。ドラグが鳴り響き、ロッドの先端が水中に引き込まれます。前回ジャンプでバラした苦い経験から、今度はロッドを水中に突っ込み、エラ洗いを封じ込めます。手に汗握る攻防の末、ようやく水面に姿を現したのは、見事な体高の40cmオーバーのバスでした。午前中に釣り上げたこの一匹に、指導していた師匠も安堵の表情を見せ、稲垣さんにとって忘れられない一本となりました。午後の部では、師匠がラバージグで確実に一匹をキャッチし、その経験の差を見せつけます。稲垣さんにはバイトはあっても、フッキングには至らずタイムアップ。海釣りとは異なるフッキングのタイミングやリグの選択肢に戸惑いながらも、その奥深さが釣りの面白さに直結していることを痛感した一日でした。稲垣さんは、この新たな挑戦を通じて、釣りの無限の可能性と喜びを心ゆくまで味わったようです。
この日の釣行は、初心者である稲垣さんにとって、バス釣りの技術だけでなく、その哲学をも学ぶ貴重な機会となりました。師匠の的確なアドバイスと自身の粘り強さが結実し、人生初の大型バスを手にした喜びは計り知れません。海の釣りとは一味違うバス釣りの魅力に深く触れ、その奥深さに魅了された一日。今後も師匠との釣行を通じて、さらなる大物との出会いを期待せずにはいられません。