金沢八景シロギス釣りでまさかの大漁! 4人全員が100匹超えの快挙達成
秋が深まる10月初旬、筆者は友人3名とともに金沢八景の荒川屋へシロギス釣りに出かけました。この釣行は、筆者が日頃からライトアジ船の仲乗りを務める場所であり、今回は特にシロギス釣りの名手として知られる大西釣具工房のロッドビルダー、大西さんも同行するという、期待に胸が膨らむ一日でした。釣りの前夜から仕掛け作りに没頭し、翌日の大漁を夢見る時間は、まさに釣り人にとって至福のひとときです。胴突き仕掛けを中心に準備を進めていましたが、状況に応じて天秤仕掛けも携行し、万全の態勢で臨みました。結果として、この日の釣果は全員が100匹を超えるという驚異的なもので、大漁の喜びを分かち合いました。
この日の釣行では、予想外の展開が待ち受けていました。当初、筆者は得意とする胴突き仕掛けでシロギスを狙い始めましたが、開始30分でわずか4匹という低調な滑り出し。しかし、同行の友人が天秤仕掛けで順調に数を伸ばしているのを見て、すぐに作戦変更を決断しました。天秤仕掛けに切り替えた途端、状況は一変。船下を狙い、オモリで底を叩く誘いや、底からわずかに浮かせてアタリを待つ釣り方が効果を発揮し、手返し良く数を重ねることができました。時にはダブルヒットもあり、皆の顔には満面の笑みが広がりました。最終的には、筆者が12時過ぎに100匹を達成し、その後もペースを上げて130匹で納竿。大西さんは157匹を釣り上げ竿頭となり、参加者全員が100匹超えという素晴らしい釣果を記録しました。この大漁は、適切な仕掛け選びと釣り方への素早い対応がもたらしたもので、シロギス釣りの奥深さを改めて実感する経験となりました。
シロギス釣りの準備と戦略:前夜の仕掛け作りから実釣まで
釣行前夜、筆者は翌日の釣りに向けて、必要な仕掛けを丁寧に準備しました。夏場は天秤仕掛けを使うことが多かったのですが、秋に入り、胴突き仕掛けが有効になる場面が増えると考え、今回は胴突き仕掛けを多めに用意しました。針は、大西さんからのアドバイスを受け、シロギス用としてはやや大きめのキス競技用9号を選択。これは、大型のシロギスを確実に掛けるための工夫です。自身の得意な釣り方である胴突きで一日を終えるつもりでいましたが、念のため天秤用の振り分け仕掛けも準備し、市販の仕掛けも持参しました。このような入念な準備は、釣りの成功には不可欠であり、仕掛けを結びながら翌日の釣りを思い描く時間は、釣り人にとって格別の楽しみです。道具へのこだわりと、状況変化に対応できる柔軟な準備が、この後の大漁へと繋がる重要なステップでした。
出船後、筆者は予定通り胴突き仕掛けで釣りを開始しました。オモリが着底した後、7〜10秒ほど待ってから竿を動かして魚の反応を探る「タイム釣り」という手法を試みました。しかし、開始から約30分が経過しても釣れたのはわずか4匹と、期待していたような釣果は得られませんでした。その間、同行の友人は天秤仕掛けを使用し、すでに10匹ほどのシロギスを釣り上げており、早くも釣果に差がつき始めていました。この状況を目の当たりにし、筆者はすぐに戦略を変更。天秤仕掛けに切り替える決断を下しました。この迅速な判断が功を奏し、その後の釣果に大きな影響を与えることになります。状況に応じて柔軟に釣り方を変えることの重要性を、この序盤の体験が教えてくれました。釣りの面白さは、事前の計画だけでなく、現場での対応力にもあると言えるでしょう。
天秤仕掛けへの転換と大漁の喜び
胴突き仕掛けでの低調なスタートを経て、天秤仕掛けに切り替えてから、筆者の釣果は劇的に向上しました。狙うポイントは船下で、オモリが底に着いたら、何度か底を軽く叩いて魚を誘い、その後は底から約5cmほど仕掛けを浮かせてアタリを待ちました。また、仕掛けを止めずに底を叩き続ける釣り方も効果的で、次々とシロギスを釣り上げることができました。一般的にシロギス釣りでは、広範囲を探るために仕掛けを投げるイメージがありますが、この日は船下で十分なアタリがあったため、キャストせずに投入から回収までの時間を短縮し、手返し良く釣果を伸ばす戦略が成功しました。筆者だけでなく、釣友たちも次々とダブルヒットを経験し、一度に2匹のシロギスが上がるたびに、船上には歓声が響き渡りました。この日は天秤仕掛けの威力を存分に発揮し、まさに爆釣モードに突入した瞬間でした。
釣行も終盤に差し掛かった頃、筆者が100匹に到達する少し前、大西さんから「強めにオモリで底をトントンと叩くと良い」というアドバイスを受けました。この助言を実践してみると、その誘い方が見事にハマり、釣れるペースがさらに加速。筆者は12時22分に念願の100匹を達成し、その後も順調に数を伸ばし続けました。そして13時頃には、釣友もダブルヒットでシロギスを釣り上げ、初めての束釣り(100匹以上)を達成するという喜びの瞬間を迎えました。自分の釣果もさることながら、友人が初の束釣りを達成した喜びを分かち合えることは、今回の釣行で特に印象深い出来事となりました。午後1時半に納竿となり、筆者の最終釣果は130匹。大西さんはこの日の竿頭として157匹を釣り上げ、同行した4人全員が100匹を超えるという快挙を達成しました。この大漁の喜びは、釣りの醍醐味を改めて教えてくれるとともに、釣友との絆を深める素晴らしい一日となりました。帰宅後、釣れたシロギスを定番の天ぷらではなく、糸造りにして日本酒と共に味わい、その格別な美味しさに舌鼓を打ちました。シロギス釣りは、釣る楽しみだけでなく、食す楽しみも提供してくれる最高の遊びであると改めて実感しました。